慢性腎臓病との付き合い方~食事内容の改善~
ここでは慢性腎臓病(CKD)になった場合の、腎臓機能に負担をかけない食事内容をわかりやすく説明します。毎日の食事を改善し、病気の進行を遅らせるよう心がけましょう。
食習慣の乱れが慢性腎臓病を悪化させる
慢性腎臓病と診断された人は、食事内容を改善し、腎臓に負担をかけない食事を心がけなければいけません。
この病気は完治することがないので、一生、腎臓機能をもたせるために気を付けていかなければならないのです。逆に言えば、腎臓病の患者にとって食事療法ほど有効な治療法はないと言えます。不規則な生活を見直し、偏った食生活を改善すれば、腎移植や人工透析を免れることができるのです。
一般的な食事療法は、病院の管理栄養士や主治医が作成する「約束食事箋」の指示に従って、自宅で食事を摂ることになります。腎臓病の患者さんが制限される代表的な栄養素はタンパク質ですが、その他にも1日6gまでという塩分制限も必ず守っていきましょう。
また、身長や体重、運動量の違いや腎臓病のステージによっても食事療法の方針が変わってきます。タンパク質やカリウム、塩分に配慮した食事は、慣れるまではストレスを感じることもありますが、出汁を使って食材を美味しく調理したり、月に1度は外食を楽しんだり、気分を切り替えながらしっかり続けていきましょう。
控えたい食事内容
肉・魚・ご飯・パン・果物・野菜・イモ類にはタンパク質が多く含まれています。また、ハムやソーセージなどの加工食品、かまぼこなどの練り製品は塩分が多いので注意が必要でしょう。干物・漬け物・佃煮も控えた方がいい食品の代表格です。メロン・バナナ・キウイフルーツなどの生果物は、カリウムを多く含むので摂取を控えるか缶詰の果物に置き換えるなどの工夫が必要です。
栄養素ごとの適正摂取量
慢性腎臓病で特に控えるべき主な栄養素は以下になります。
<タンパク質>ステージごとに摂取基準が定められています。ステージ1~2では、過剰摂取をしないという決まり程度ですが、ステージ3aは1日あたり0.8~1.0㎏/体重、ステージ3b~5では1日あたり0.6~0.8㎏/体重となります。
<食塩>ステージにかかわらず、1日3g以上6g未満が基準となります。
<カリウム>ステージ3aまで制限はありません。ステージ3bは1日2,000mg以下、ステージ4~5では1日1,500mg以下に定められています。
食事制限時のポイント
タンパク質やカリウムなどの制限とともに、カロリーのコントロールも必要です。医師に指示された摂取量を守りつつ、見た目のボリューム感を工夫したり、食材を茹でこぼしたりするだけで余分な成分の摂取を防げます。しっかり栄養管理がなされた宅配食・通販食を取り入れるのもポイントです。
