知って欲しい、慢性腎臓病(CKD)の原因・症状・予防方法

よくわかる慢性腎臓病(CKD)ガイド 予防・早期発見・合併症防止のためにできること
よくわかる慢性腎臓病(CKD)ガイド » 慢性腎臓病が進行すると? » 合併症の併発 » 高窒素血症

高窒素血症

体内で老廃物が増加してしまう「高窒素血症」。発症すると現れる症状や原因、治療方法まで調べました。

高窒素血症とは?

高窒素血症は血液中の尿素窒素(BUN)やクレアチニン(Cr)、尿酸などの値が高い状態のことを言います。体内では様々な物質が産生されますが、なかには生体に有害な作用をもたらすものがあります。

有害な作用をもたらす物質はクレアチニン、尿素窒素と平行して増えることが多いため、血液中の尿素窒素やクレアチニンの値が、有害な作用をもたらす物質のたまり具合を知る目安となります。

高窒素血症の症状

最も多く見られる症状は、食欲不振などの消化器症状です。他にもいくつかの症状が確認されています。

高窒素血症の原因

高窒素血症の主な原因は、多くの場合、急性の腎不全です。腎臓は血液を血圧でろ過するため、血圧への圧力が低下するとろ過機能が低下してしまいます。ろ過機能が低下すると尿の生産が減り、腎臓の老廃物が尿中に排出されなくなります。その結果老廃物が血中に蓄積されることとなり、様々な症状が現れます。初期の場合症状がほとんどないため、症状の出現は透析開始のサインにもなっています。

高窒素血症の治療

高窒素血症の治療は血液透析や腹膜透析にて行います。血液透析を受けると症状を緩和させることができ、腹膜透析を受けると尿と皮膚の異常を改善させることができます。他にも腹痛症状がある時は抗生物質を、貧血がある時は血液製剤を服用します。

あわせて読みたい慢性腎臓病の基礎知識
腎臓によい成分とは?

腎臓への負担を軽減させる成分を意識的に摂り、腎臓を長持ちさせる工夫ができるよう、心がけていきましょう。

詳しく見る

慢性腎臓病が進行すると?

腎臓は人体の中で重要な役割を果たしており、腎機能が弱まることで様々な合併症を引き起こすことがあります。

詳しく見る

知っておこう慢性腎臓病と高血圧の関係

慢性腎臓病と高血圧は、とても密接な関係にあります。血液をサラサラにすることは、予防・改善につながります。

詳しく見る