完治させることはできる?
慢性腎臓病は病気そのものを治すことはほぼ不可能です。治療の基本的な目的について紹介します。
慢性腎臓病は、ほぼ完治できない
腎臓機能が徐々に衰えて機能が低下してしまった慢性腎臓病では、病気そのものを治すことはほぼ不可能なため、完治を期待することはできません。これは腎臓の再生能力が弱く、一度失われた機能を取り戻すことが難しいからです。ただし病期(ステージ)1「腎臓に障害はあるか働きは正常」、病期(ステージ)2「軽度の機能低下」では、健康診断などで発見されることで早期治療が可能になり、回復の余地があります。
治療の目的は腎機能をなるべく長持ちさせること
慢性腎臓病の治療を行う目的は、病気の進行を食い止め、腎機能をなるべく長持ちさせるためです。症状を改善させることができれば、慢性腎臓病だとしても健やかな生活を続けることができます。食事療法や薬物療法を取り入れて生活をすることで、残された腎機能を低下させず、持続することが治療の基本的な考え方です。
腎機能が低下した原因が明らかになっている場合は、まずはその原因となる病気を治すところから始めます。糖尿病性なら食事療法で血糖コントロールを、腎硬化症では高血圧や動脈硬化を抑えるための薬や食事で改善していきます。
一人で悩まず「治療はチームプレイ」で取り組む
食事や日常生活の管理は、患者自身がしっかりと向き合う必要があります。そのため治療目的や考え方について医師や看護師、検査技師、そしてもちろん家族とともに共有し、慢性腎臓病という病気に根気よく立ち向かいましょう。
何か心配なことがあれば抱え込まず、医療スタッフと相談をすることが大切です。慢性腎臓病の治療は長く続きます。進行すると腎不全になり、透析や腎臓移植が必要になることも考えられます。
体調の変化に一番気づきやすいのは、ほかでもない患者さんご本人です。病気と無理なく付き合いながら、これ以上悪化させないために、「周囲のサポート」を遠慮なく受け止めて、治療に取り組んでいきましょう。
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