知って欲しい、慢性腎臓病(CKD)の原因・症状・予防方法

よくわかる慢性腎臓病(CKD)ガイド 予防・早期発見・合併症防止のためにできること
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ネフローゼ症候群とは

ネフローゼ症候群は、尿から大量のたんぱくが漏出し、その結果血液中のたんぱくが減少してしまう病気です。この症状が出てしまうと、浮腫みや腎機能の低下だけではなく、血栓症や、腹膜炎を引き起こします。そして、重症患者になると透析が必要になってしまう厄介な病気と言えます。

主な初期症状

ネフローゼ症候群かもしれないとい疑うべき症状は、次のような症状があげられます。

尿の泡立ち

尿をした時に、尿の泡立ちがみられることが多くなります。しかし、これは尿の泡立ち=タンパク増加ということではありません。このような症状がネフローゼ症候群になった人に現れると言われています。

むくみ

むくみが症状として現れます。むくみの判断は、弁慶の泣き所に注目。10秒程度きつく抑えてへこみが持続するのかをチェックします。持続すれば、むくみが発生している状態です。また、この他には瞼が重たいといった症状も含まれます。

体重増加

むくみと併せて注目したいのは、体重の増加です。むくみが特にひどくなると体重増加にもつながるので、急激に体重が増えていないか? といった点にも注意をして体の観察をするように心がけてください。

骨粗鬆症

骨からカルシウムを奪われてしまうので、骨粗鬆症にもつながると言われています。また毛髪の一部が抜けたり爪がもろくなってしまうと、症状の程度によっては見た目の変化もわかるような症状が現れます。

合併症

上記4つは、軽い症状になりますが、症状がひどくなると、血栓症、腹膜炎をはじめとする合併症が心配されます。また、重症患者になると透析も必要になるので、専門医による治療方針を聞く必要があります。

原因

ネフローゼ症候群の原因は、蛋白尿が原因とされています。蛋白尿によって引き起こされた糸球体がもたらすもので、糖尿病性腎症やループス腎炎を引き起こす症状であるとも言われています。つまり、ネフローゼ症候群を引き起こしてしまうと、その次に心配しなければいけないのが、糖尿病性腎炎などなので、これらの症状にも注意が必要です。また、症状が心不全の症状と似ているので、心不全ではないか? と診断されることもあります。
ネフローゼ症候群は、他の病気のように食事や生活というよりも、過去の病気や感染症といったものを探ると原因がわかるかもしれません。

治療方法

ネフローゼ症候群に効果的な治療方法は、ACE阻害薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬といった薬をしようすることで症状が改善されます。しかし、これらの薬が効果的と言われるのは、感染症や軽度の症状が現れている場合に限定されます。重症患者の場合は、これらの薬を投与しても、血液中のカリウムが上昇し不整脈を引き起こしてしまう結果になってしまうので、別の治療方法になります。しかし、別の治療方法といっても最終的には透析になってしまうので、治療段階での判断が必要です。

食事療法

ネフローゼ症候群の予防をするために気をつけることは、食事をコントロールすることです。食事をすることで、症状を緩和させることがなります。

1、飽和脂肪酸

主に肉などに含まれる飽和脂肪酸は、摂取をコントロールする必要があります。とくに揚げ物には飽和脂肪酸が多く含まれているものがあるので、揚げ物や肉といったものを食べないように気をつけましょう。また、ココナッツオイルやバターといったものにも脂肪酸が含まれているので、調理過程で使用される食品にも気をつけましょう。

2、コレステロール

コレステロールが多く含まれている食品も避けなくてはいけません。卵黄にはコレステロールが多く含まれています。また、にしん、数の子といった魚卵と言われるものもコレステロールが多く含まれているものがあるので、気をつけましょう。魚介類の中にはコレステロールが多く含まれているものがあるので魚介類を食べる時は注意が必要です。

3、ナトリウム

塩分の多い食品は、避けるようにしましょう。塩分制限はネフローゼ症候群の基本的な食事方法になるので、ラーメンをはじめとした塩分が多い食事は控えるようにすることをオススメします。

4、たんぱく質

たんぱく質は、3つにあげたものと異なりなるべく通常の量で摂取する必要があります。しかし、摂取する食品によっては、逆効果になってしまうので、注意が必要です。例えば、たんぱく質を摂取する際は、肉や魚からではなく大豆をはじめとした野菜から摂取するといった心がけをするようにしましょう。

5、カリウム

たんぱく質と同様に摂取を積極的にした方が良いのがカリウムです。カリウムが多く含まれているのは、バナナ、メロン、アボカド類、ほうれん草といった食品に多く含まれています。

このように、食品でも摂取して良いものとそうでないものがあります。揚げ物をはじめとした食べ物は控えるようにしつつ、和食を中心とした健康に良い食べ物は積極的に摂取するように心がけましょう。

まとめ:症状による治療法の選択を

ネフローゼ症候群は、原因が様々です。その多くが他の病気と大きく関係しています。感染症が原因でネフローゼ症候群になっているのであれば、感染症の治療が必要になります。また、がんのような病気から発症されている場合であれば、がん治療が完治すれば自然と解消されます。また、薬剤が原因であればその薬剤を別のものにすることで解消されることもあります。しかし、放置しておくと透析が必要になってしまうケースがあるので、発症したかもしれないと思ったら、専門医に相談し治療方法を検討してもらうようにすることをオススメします。この病気は、素人ではなかなか判断することが厳しい病気なので、おかしいと感じたら専門医の精密な検査をしてもらうようにしましょう。

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