知って欲しい、慢性腎臓病(CKD)の原因・症状・予防方法

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栄養素ごとの適正摂取量

慢性腎臓病(CKD)の人が病状を悪化させないためには、病気の進行度や年齢、性別に合わせた食事療法が重要です。ここでは、タンパク質・塩分・カロリー・カリウムの、ステージごとの適正摂取量を説明します。

慢性腎臓病における摂取上限

たんぱく質の適正摂取量

※標準体重(BMI=22)を用いています。(標準体重=身長×身長×22)

タンパク質を適正以上に摂取すると、老廃物が血液中に蓄積し尿毒症引き起こします。しかし、必要以上に制限しすぎても筋肉量の低下など健康に害が出てしまうのです。食事制限は主治医の指導のもと、適切に管理することが大切です。

塩分の適正摂取量

※標準体重(BMI=22)を用いています。(標準体重=身長×身長×22)

塩分はステージに関係なく1日あたり3~6g未満が基準となっています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、成人男性8g未満、成人女性7g未満となっていますが、腎臓機能が低下している人はさらに注意が必要です。
食塩の中に含まれているナトリウムは、血圧の調節や体の水分量の調節などに欠かせない大切なミネラルです。しかし、腎臓の機能が低下し、余分なナトリウムが尿中に排出されなくなると、高血圧や浮腫みなどの症状が出てしまいます。

エネルギー(カロリー)の適正摂取量

エネルギーの1日の摂取量は、標準体重(㎏)×25~35 kcalです。エネルギーに関しては、性別、年齢などにより個別に定められますが、標準体重をもとに身長から算出すると160cmで1,971 kcal未満、170cmで2,225 kcal未満となります。
タンパク質制限によってエネルギーの量も不足しやすくなりますが、エネルギーが不足すると体は筋肉からタンパク質を分解し不足分を補ってしまいます。その結果、老廃物が血液に増加し腎臓へ負担がかかってしまうのです。そんな悪循環を防ぐために、タンパク質を含んでいない砂糖や油などから効率的にエネルギーを摂取すると良いでしょう。

カリウムの適正摂取量

カリウムはタンパク質を多く含む食品に含まれている傾向があります。よって、タンパク質の制限をすることで、カリウムの摂取も同時に制限することができるでしょう。
腎臓の機能が低下すると、尿中にカリウムが排出されにくくなってしまい、「高カリウム血症」になってしまいます。高カリウム血症は筋力の低下や不整脈を引き起こし、さらに症状が悪化すると不整脈の中でも危険な心室細動を起こすリスクも上がるのです。血液中のカリウムの値に注意しながら、適切に食事療法に取り組みましょう。

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