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シトルリン

腎臓に良いと言われるシトルリンとはどんな成分なのでしょうか?ここでは、シトルリンの作用やサプリメントの選び方についてまとめました。

シトルリンの効果(尿素回路の改善)

シトルリンは「遊離アミノ酸」のひとつで、私たちの体に欠かせない重要な成分です。スイカやゴーヤなどの食品に含まれていますが、シトルリンの最大の効果は尿素回路を改善すること。
オルニチンとは兄弟のような関係で同様の作用を体にもたらしますが、尿素回路の中でオルニチンはシトルリンに変わり、シトルリンはアルギニンに変わり、そしてアルギニンはオルニチンに姿を変えます。この一連の流れが永遠に繰り返されるわけです。
そのため、オルニチンの代わりにシトルリンを摂取しても尿素回路の改善という同じ効果を得られます。尿素回路が活性化されることで、利尿作用を促し、腎臓の機能を回復させてくれるでしょう。その他、シトルリンには血流を改善する効果もあるので、動脈硬化の予防や血圧のコントロール、筋力増強などの作用も期待できます。

そもそもシトルリンとは?

私たちの体の中でNO(一酸化窒素)というガスが作られていることをご存知ですか?1998年の研究で、一酸化窒素は血管を広げ、体のすみずみまで酸素や栄養素を運ぶ役目があることがわかりました。そして、その一酸化窒素を作り出しているのがシトルリンです。遊離アミノ酸として体内を巡りまわっていくのが特徴です。細胞内の至るところにあるのが特徴の1つであるとも言えます。また、最近の研究では抗酸化作用もあります。そのため高齢者でもシトルリンを積極的に摂取した方が良いとされている研究報告もあります。

腎臓病への働き方について

それでは、腎臓病とシトルリンはどのような関係性があるのでしょうか。シトルリンがあることで、腎臓病患者の症状を緩和させることができます。それでは、どのような役割で緩和させることが可能なのか1つずつ項目をみながら紹介していきましょう。

尿素サイクルの円滑化

シトルリンの効果が発揮されるのは、尿のサイクルの手助けをするということです。尿を作る時に出来てしまうのが、アンモニアです。このアンモニアを無害なものへと変化させるために活躍するのが、アルギニンやオルニチンです。そしてこれらと一緒になってアンモニアを無毒なものへ変化させているのがシトルリンです。シトルリンが体内にあることで、アンモニアを無害にさせることが可能です。しかし、シトルリンが不足している状態になるとどうなるのでしょうか。血中にアンモニアが蓄積されていき、体内に様々な症状が現れます。そして、シトルリンの代わりにアルギニンがアンモニアを無毒化させるようになりますが、この場合だとアルギニンは毒性が強いので、体内にとってはあまり良いものではありません。その一方でシトルリンは毒性が低いので、腎臓への負担も少なくなります。抗酸化作用もあるためシトルリンを摂る方が体内にとっては良いと考えられています。また、肥満体質の人はシトルリンが慢性的に欠乏しているので、結果として体に悪影響を与え最悪腎臓への負担へとつながります。

運動をサポート

腎臓病でも適度な運動が必要になります。しかし、シトルリンがない状態のまま運動をしてしまうと腎臓に負担をかけてしまいあまり良いとは言えません。しかし、シトルリンを摂取していると、血の巡りをよくしてくれる働きを持っているので、運動中でも息切れすることがなく運動のサポートをしてくれます。
もちろん、運動のサポートをしてくれますが、あまり過度な運動をしてしまうと体に悪影響なので注意が必要です。

シトルリンを摂取できる食品とは

シトルリンが含まれているのは、次のような食べ物です。スイカ、メロン、冬瓜、きゅうり、にがうり、ヘチマといったウリ科の食べ物に多く含まれています。また微量ではありますが、にんにくにも含まれています。

シトルリンの摂取量

シトルリンの摂取量は、800mgとされています。これを食品に換算するとスイカであれば1.7個、メロンは1.3個、きゅうりは56.5本と非現実的な摂取量です。ウリ科の食べ物には多く含まれていますが、これらを摂取しようとなると食品だけではとても賄えきれません。そこで登場するのが、サプリメントです。サプリメントから摂取をすればかなりの量を食べなくても簡単に摂取することが可能です。
サプリメントの場合過剰に摂取することが可能です。過剰摂取すると次のような副作用が起きるので注意が必要です。

シトルリンの副作用

シトルリンを適度に摂取するのであれば、特に気をつけるような副作用はありません。しかし、過剰に摂取してしまうと次のような副作用が起きてしまう可能性があります。

シトルリン血症

尿素回路をスムーズにする機能をもっているシトルリン。しかし、シトルリン血症の人がシトルリンを飲んでしまうと過剰にシトルリンの値が高まりその結果、嘔吐、昏睡、多呼吸異常行動といったものを引き起こしてしまいます。腎臓病の前にシトルリン血症であると診断された人は別のアプローチを検討しましょう。

降圧剤との併用

血圧を抑えるために降圧剤を服用している場合も注意が必要です。この状態でシトルリンを摂取すると、降圧剤の効果を過剰にしてしまいます。その結果として、貧血、めまい、ふらつきの症状が起きてしまうので、注意が必要です。

過剰摂取

過剰摂取をすると、体調を壊してしまうという人がいます。800mgのところを8000mg摂取したりすると、このような体の異常が発生してしまうので、やめましょう。

このように、シトルリンの副作用について、ほとんどのケースでは心配する必要はありません。ただし、過剰に摂取したりシトルリンを摂取することで病気が悪化してしまうケースがあるので、服用する前に心配と感じる人は医師に相談することをオススメします。

選び方のポイント

尿素回路の改善の他に血流改善の効果も期待できるシトルリンは、含有量の多いサプリメントで摂取するのがポイントです。1日の摂取目安量は800mgですから、相乗効果が期待できるアルギニンと併せて摂ると効果を実感できるでしょう。錠剤やカプセルなら飲む量も自分で調節できますし、ボトルタイプの方がコスパも良いのでおすすめです。シトルリンは過剰に摂取しても体から排出されてしまうので、適量を守って健康促進に役立てましょう。

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