知って欲しい、慢性腎臓病(CKD)の原因・症状・予防方法

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慢性腎臓病との付き合い方~腎臓に良い成分を摂る~

腎臓の機能をサポートしてくれる「腎臓サポート成分」。ここでは、それぞれの成分の効果を詳しくまとめました。

慢性腎臓病のセルフケア!腎臓のために摂りたい成分

慢性腎臓病は、病院での治療や食事療法が基本になりますが、腎臓機能をサポートし、腎臓への負担を軽減することができる成分を摂ることで、日常的なセルフケアが可能になります。
日常的に健康を意識し、こうした有効成分を摂り入れることは、腎臓病の改善だけでなくその他の病気の予防にもつながります。ここでは、腎臓に良いと広く知られている6つの成分に着目し、腎臓へのアプローチの仕方やより良い成分の選び方を紹介しています。

【酵素】~高血圧・高血糖の改善~

酵素は、血液をサラサラにし、循環を促すことで体に溜まった老廃物を効率よく排出してくれます。慢性腎臓病の根本原因とも言える高血圧に対してアプローチすることができるのです。
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知っておきたい高血圧と慢性腎臓病の密接な関係

また、高血圧や血糖値だけでなく、酵素は腎臓疾患への作用も期待できます。アンモニアやアルコールを分解し無毒化する作用があるほか、食事から摂取した栄養素をエネルギーに変え体内に送る代謝機能があるので、腎臓の負担軽減も果たしてくれます。

腎臓サポート成分「酵素」をさらに詳しく解説

【オルニチン】~尿素回路の改善~ 

オルニチンはクレアチニンの値を改善し、腎臓機能を回復する効果があります。「遊離アミノ酸」と呼ばれるアミノ酸のひとつであるオルニチンは、血液に溶け込んで体内をめぐっています。
そして腎臓へと運ばれると尿素回路(オルニチンサイクル)と呼ばれる作用を発揮し、腎臓にとって有害物質であるアンモニアを分解し解毒してくれるのです。尿素回路によりアンモニアを無毒な尿素へ変えることで、腎臓にかかる負担を軽減できます。

腎臓サポート成分「オルニチン」をさらに詳しく解説

【ノコギリヤシ】~泌尿器の改善~

腎臓機能の指標となるクレアチニンの値を改善するのが、ノコギリヤシです。一般的に、前立腺肥大や頻尿に効果があるとされるノコギリヤシですが、前立腺が肥大することで腎臓のろ過機能に悪影響を及ぼし、腎機能の低下をまねく悪循環を防ぎます
また、5αリダクターゼと呼ばれる酵素が原因で前立腺肥大は起こりますが、ノコギリヤシにはこの酵素を抑制する働きもあります。クレアチニンの値を下げることは腎臓病の予防に欠かせないと言われています。

腎臓サポート成分「ノコギリヤシ」をさらに詳しく解説

【シトルリン】~尿素回路の改善~

シトルリンは、尿素回路と呼ばれるアンモニアの分解を促す作用があります。シトルリンの持つ利尿作用が、体内の老廃物を効率よく排出し、腎臓にかかる負担を軽減してくれるのです。
この成分は特にスイカに多く含まれていますが、スイカにはカリウムが含まれているため、摂取しすぎると腎臓に負担をかけてしまうことになります。また、シトルリンには一酸化炭素を作り出す働きがありますが、一酸化炭素は血管を広げ血液の流れを改善する作用があるため、動脈硬化の予防や免疫力の向上にも効果があるのです。血液の循環が改善されることで、老廃物や毒素の排出がスムーズになるので腎臓機能のサポートに大きく役立つでしょう。

腎臓サポート成分「シトルリン」をさらに詳しく解説

【ケルセチン】~抗酸化作用~

野菜や果物に含まれる黄色い色素成分のケルセチンには、強い抗酸化作用があります。抗酸化作用は血液をサラサラにしたり、活性酸素を取り除いたり、脂肪の吸引を抑える働きがあることから、多くの健康効果が期待できます。
その他にも、肝臓に含まれる脂肪を燃焼・排出する働きがあるため、肝臓の機能が改善し、間接的に腎臓にとって良い環境を整えてくれるのです。モロヘイヤ・緑茶・玉ねぎの皮などに含まれています。

腎臓サポート成分「ケルセチン」をさらに詳しく解説

【亜鉛】~細胞活性化~

必須ミネラルのひとつである亜鉛は、私たちの体を作る重要な栄養素です。亜鉛は、健康維持に欠かせない大切な役割を担っており、体内にある多くの酵素を活性化する働きを持つ他に、新陳代謝や細胞分裂を助ける効果があります。
そして亜鉛により活性化された酵素には、有害物質であるアンモニアを分解し無毒化する作用があることから、間接的に腎臓をサポートすることにつながります。亜鉛を含む食品は数多くありますが、食事制限を行っている場合はサプリメントで摂取するのが効果的でしょう。

腎臓サポート成分「亜鉛」をさらに詳しく解説

腎臓機能回復のためのアプローチとは?

慢性腎臓病は高血圧や糖尿病など、他の病気や疾患が原因となり悪化するケースがあります。そのため、腎臓機能を回復するために原因となり得る疾患や体の不調を改善することが、腎臓の負担を減らす第一歩になるのです。ここでは、腎臓機能の回復につながる、4つのアプローチに関して詳しくまとめました。それぞれの症状の改善がなぜ、腎臓の「健康」につながるのか確かめてみましょう。

高血圧・高血糖の改善

高血圧や高血糖は、慢性腎臓病の悪化をまねく大きな要因です。高血圧の状態が続くことによって腎臓の血管が動脈硬化を起こすだけでなく、血圧をコントロールするために腎臓に負担をかけてしまうのです。
そして、高血糖の状態が長く続くことも腎臓に同様の悪影響を及ぼします。病気の発症まで10年以上の月日がかかりますが、腎症を発病し、徐々に悪化すると腎不全に至ってしまうのです。よって、生活習慣を見直し、血圧と血糖値をコントロールすることは腎臓機能の回復に大きな効果をもたらします。
一般的に血圧のコントロールは投薬によって行われますが、食生活においても減塩を心がけたり、アルコールやタバコの摂取を控えたりするなどの方法で改善できるでしょう。高血圧・高血糖を防ぐことは、腎臓機能回復の有効なアプローチと言えます。

【注目】高血圧と慢性腎臓病の密接な関係

「高血圧は腎臓の病」と言われるほど密接な関係があるのです。その理由のひとつが、高血圧の状態を放っておくことで腎臓の血管に負担をかけてしまうという悪循環です。
腎臓は血圧をコントロールするために活動を続けるので、負担が大きくなり腎機能が低下してしまうのです。つまり、高血圧→腎機能が落ちる→さらに高血圧という悪循環をもたらします。慢性腎臓病の悪化を防ぐためにも、高血圧の改善は必要不可欠と言えるでしょう。

慢性腎臓病のカギ『血圧コントロール』を解説

尿素回路・泌尿器の改善

尿素回路(オルニチンサイクル)とは、アンモニアの分解と解毒を促す作用です。腎臓と肝臓はどちらもアンモニアを分解するという働きがありますが、オルニチンを摂取し肝臓の働きをサポートすることで、肝臓内で無毒化できるアンモニアの量が増えると、必然的に腎臓への負担が軽くなります。肝臓の尿素回路を改善することが、腎臓の機能回復への効果につながるのです。
また、人体に有害なアンモニアを発生させる原因のひとつに、アルコールがあります。たくさんお酒を飲みすぎると肝臓がアンモニアを分解しきれなくなり、腎臓に負担がかかってしまうので気を付けましょう。

抗酸化作用

抗酸化作用は腎臓機能の回復にとても有効です。なぜなら、活性酸素によってドロドロになってしまった血液を、抗酸化成分がサラサラの状態に戻してくれるからです。血液のめぐりが良くなることで高血圧が改善し、腎臓への負担も軽減されるでしょう。
玉ねぎやアスパラには抗酸化作用が強いだけでなく、脂肪の吸引抑制にも効果があるケルセチンが含まれています。この成分は腎機能・肝機能の両方に効果があるので、食品やサプリメントから摂り入れると良いでしょう。

細胞活性化

人の体は60兆個もの細胞からできています。それぞれの細胞は血液が運んでくる栄養素と酵素によって生きていますが、近年の医療界では、腎臓病などの生活習慣病は血流が滞ることにより、酵素と栄養素が細胞に届かなくなると発症すると考えられています。
つまり、何らかの原因によって滞ってしまった血流を改善し、細胞を活性化することが慢性腎臓病を回復させる手段なのです。億単位の細胞からできている腎臓は、10年~20年という月日をかけて細胞を破壊していきます。細胞が死滅してしまった腎臓に代わって人工透析が必要になるという結果をさけるためにも、意識的に細胞活性化を図ることが大切です。

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