知って欲しい、慢性腎臓病(CKD)の原因・症状・予防方法

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透析の必要性

慢性腎臓病の透析基準は?人工透析の必要性と、副作用やリスクについて説明します。

腎臓病が進行すると人工透析が必要になる

慢性腎臓病が進行して自覚症状が現れると、人工透析療法が必要になるケースがあります。人工透析は腎臓機能が著しく低下してしまった際に、体内に残っている老廃物などの毒素を人工的に排泄して、生命を維持する方法です。腎臓は再生能力が低いため、機能が回復することはありません。
食事療法や薬物で治療をしても進行が止まらず、普通の生活が送れなくなってしまう前に、人工透析を導入しなくてはいけません。

人工透析とは?

人工透析には「血液透析」と「腹膜透析」の2種類があります。
血液透析は人工腎臓の機械を使って行う方法です。血液を体外にとりだしたあと、血液中の老廃物をキレイに取り除き体内に戻します。週に3回、1回3~5時間程度、医療機関にて行います。
腹膜透析は自分の腹膜を用いて行う方法です。腹膜に透析液を4~8時間入れておくと、腹膜を通して老廃物が透析液側に移動するため、透析液を体外に排出して血液を浄化します。1日4回、1回20~30分の透析液交換が必要です。通院負担はなく、自宅や職場、学校でも行うことができます。どちらが良いのかは、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

要チェック!人工透析導入の基準値

人工透析を導入する基準値は、腎機能が正常の10~15%以下です。15%以上であっても高カリウム血症や心不全、尿毒症症状が改善しない場合は、透析が必要だと判断されることもあります。
日本では透析導入適応の基準があり、症状や所見、腎機能、日常生活レベルを組み合わせて、導入するかどうかを決定します。例えば、「吐き気や嘔吐などの消化管の症状がある」「貧血や出血が止まりにくい血液異常がある」「意識混濁や痙攣などの神経症状がある」など。これらに合わせて「持続的に血清Cr8mg/dl以上」「血清Cr5~8mg/dl」「血清Cr3~5mg/dl 未満」のどれに当てはまるか、日常生活は「起床できない」「著しい制限中等度」「運動・労働ができない軽度」のどれに当てはまるかで判断をします。

知っておきたい人工透析の副作用とリスク

人工透析は生命を維持するために大切な方法ですが、副作用とリスクと伴います。透析を始めたときは、透析中や透析後に吐き気や頭痛が起きやすくなります。これは脳の中で老廃物が残っているため、脳圧が一時的に上がってしまうからです。また透析中は血圧変動があり、急に気分が悪くなる、冷や汗が出る、目の前が暗くなるという症状も起こります。
人工透析を行ううえのリスクとして知っておきたいのは出血傾向になるということ。透析では血液が固まらないように抗凝固薬を使用するため、その日は出血すると血が止まりにくくなります。

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